今さら「半沢直樹」
ドラマ「半沢直樹」、大人気ですね。
ちょうどこれを書いている今、最終回が放送中ですが、自分は観ていません。大ブームになった前回のシリーズも含めて、このドラマは全く観たことがありません。
別に嫌いという訳ではないのですが、もともとTVドラマを観る習慣があまりないので、なんとなくここまで来ています。
ただし、ここまで人気があるのだからどんなものか興味があって・・・
遅ればせながら、原作(第1作『オレたちバブル入行組』)を読んでみました。
いやー、これは面白い!サラリーマンを主人公としたエンターテイメントとしては最高に面白いです。
悪者は徹底的に悪く描いていて、それをコテンパンに叩きのめすという分かりやすい勧善懲悪ものです。
でもね・・・
全編パワハラの応酬で、ちょっと引いてしまいました。こんなのがもし現実の会社で行われていたら、絶対に訴えられるレベルです。
それに、ちょっと主人公が怖すぎじゃない?つか、正義かもしれないけど、恫喝、恐喝、時には(軽くではありますが)暴力、これってヤミ金の取り立てと大差なくね?と思ってしまいました。
この過剰なくらいの表現が人気の秘密なんでしょうね。特にTVドラマはそれを一段と際立たせて大げさにしているのが受けているのだと思います。
池井戸潤の作品では、他に「下町ロケット」(第1作のみ)と「陸王」も読みましたが、どちらも抜群に面白かったです。
どちらの作品も中小メーカーの奮闘がテーマですので、銀行が舞台の「半沢直樹シリーズ」よりも自分に近い感じがして感情移入しやすかったですし、何よりもモノづくりに懸ける熱い想いというのがとても共感できました。
この3作品の中で一番胸アツだったのはやっぱり「陸王」ですかね。
暇を見つけて、他の池井戸潤作品も読んでみたいと思います。
最近のコメント